「拝啓、先生」~西出利一さん(当時物質化学工学科:現生命応用化学科)〜
平成9年から平成26年度まで工学部物質化学科(現生命応用化学科)教員として勤務いたしました。この度、理工系学生、技術・研究者の皆さんが科学技術文作成のガイドブックとして、また理工系大学の初年次教育における日本語作文教育でも役立てていただこうと『理系のための文章術入門』を 出版させていただきました。
私たち理系人は多くの場面で様々な文章を書きます。理系人にとって文章作成は重要で「正確・論理的・簡潔・解りやすく過不足なく」などが求められます。しかしそれらを満たす文章作成は苦手な若者が多いのが現状です。そのような皆さんがステップを踏んで無理なく理系文作成をマスターできるよう拙著は「準備編」「基礎編」「実践編」「応用編」の4部構成とし、以下の5項目を考慮しました。拙著で"軽やかで滑らかな文章力"を習得いただけたら幸いです。
- 重要部分をカラー化,ポイントを枠で囲むなど,内容をつかみやすくしました。
- 日本語と理系文の各"構成と特徴"を比較しながら述べ、両者の違いを表記しました。
- 理系文の特徴を「理系文法」に体系化,書き方を無理なく習得できるようにしました。
- "レポート・卒業論文・報告書"など様々なスタイルの文章を具体的に解説しました。
- 良い例文・悪い例文を多数掲載、初心者が陥りやすい問題点と対策を検討できます。
校友会のアカシア文庫に寄贈させていただきます。