支部・部会リポート:教員部会リポート
~先輩から後輩諸君へメッセージ~
4月22日の総会後、同会場にて、教員部会主催による、公務員・教職を目指す学生約50名を対象に、ミニ講座が開催されました。教員部会の永田進事務局長(建築22回)の進行で、静岡市役所に勤務する江藤勇一さん(土木41回)、大学教職の棟方克夫さん(工化26回)、東京都立田無工業高等学校教諭の田中和夫さん(建築46回)のお話に学生らは熱心に聞き入っていました。
「公務員を目指す皆さんへ」
私は、平成5年4月に土木工学科を卒業後、静岡市役所に入所、現在は建設局道路部 道路保全課 交通安全施設係に勤務しています。4月22日の校友会総会には、私も所属する工学部校友会東東海支部の凖会員でもある学生約40名と北海道、長野県、青森県、新潟県出身の学生らも10名が出席してくれたことに感謝申し上げます。
教員部会の永田進事務局長から「この機会に是非、後輩の諸君に講話を!」ということで、総会終了後、全体で約40分にわたり、私から静岡県内の就職状況についてのお話を、また、棟方克夫客員教授(教職担当)や東京都立田無工業高等学校の田中和夫先生、東東海支部事務局長の永田先生から、教職の状況を説明していただきました。
我々東東海支部の重点目標の一つに「学生の就職に寄与する」という文言があり、学生への支援を惜しみません。支部を通して、民間企業や官公庁の校友とは常に連絡を密にしていますから、公務員志望の学生の皆さんは、いつでも支部に、連絡・相談をしていただきたいと思います。総会終了後の懇親会では科を超えて、多くの校友と交流・歓談の時間が持てたことは、私にとっても大変有意義で意味深い1日でした。
「教職を目指す皆さんへ」
私は、平成10年3月に日本大学工学部建築学科を卒業し、平成12年3月に大学院博士前期(修士)課程を修了しました。同年4月から臨時的任用として、県立定時制工業高等学校に2年間勤務し、平成14年4月に東京都公立学校教員に採用されました。現在は3校目で、東京都立田無工業高等学校の建築科に勤務しています。教科以外では、3年間学級担任を務めた後、情報広報部という校務分掌の主任として、募集活動の企画・運営、学校ホームページの作成、成績管理、ICTの管理・校務支援等を担当し、4年目となります。次期学習指導要領にも、主体的・対話的で深い学び(アクティブ・ラーニング)の視点から、ICTを活用した学習活動の充実が掲げられており、ICT環境整備を始めとした教育の情報化に、組織的に取り組んでいます。
中学・高校でお世話になった先生が日本大学工学部出身で、進学・教職を勧められたという方も数多くいることと思います。私の高校の担任の先生も、日本大学工学部建築学科のご出身でした。
教員の仕事は、学習指導、特別活動、生活指導、進路指導、地域連携等、多岐にわたります。近年、法令改正や教育改革の流れも急速に進み、様々な教育課題への教員の指導の在り方が、より一層問われていると言えます。教職を志している皆さんには、将来、どのような先生になりたいか、どういった生徒を育てたいか、という目標(志望動機)を常に明確にしていただきたいと思います。
また、チャンスを積極的に活かしてください。私は大学院在学中、福島県立郡山北工業高等学校の非常勤講師をさせていただく機会に恵まれ、とても勉強になりました。
東京都公立学校教員をされている方で、日本大学工学部出身の方は少ないようですが、全国各地から数多くの方が教員として働いています。私も出身は東京都ではありません。ぜひ多くの方に受験していただけたらと思います。
【写真/江藤勇一さん・棟方克夫さん・田中和夫さん・永田進事務局長】