「ザ・連携」~小熊正人さん(機械工学科)~
~郡山市・日本大学工学部再生可能エネルギー共同研究施設~
工学部では"ロハスの工学(健康で持続可能・エネルギー自立・災害に強く安全)"の一環として、2009年からロハスの家プロジェクト(太陽光・地中熱・風力・雨水利用エネルギー)に取り組んでいます。機械工学科再生可能エネルギーシステム研究室の小熊特任教授は、郡山市と日本大学工学部再生可能エネルギー共同研究施設で、工学部発の浅部地中熱利用技術の継続的事業化を目的とした研究開発を推進しています。
小熊 ~福島県の復興に向けた施策に「再生可能エネルギーの飛躍的な推進による新たな社会づくり」があり「2040 年頃を目途に、県内エネルギー需要量の100%以上相当量のエネルギーを再生可能エネルギーで生み出す県」を目指しています。私たちは、2014~2019年の予定で郡山市と赤津住民の協力をいただき、猪苗代湖南西の湖南町赤津(旧郡山市立赤津小学校)の廃校を利用し、全国レベルの産官学による"浅部地中熱利用の継続的事業化"を進めています。地中熱利用技術を福島発の復興加速事業として展開すべく、4棟の環境試験室(No.1改良型浅部地中熱利用システム No.2浅部地中熱利用システム No.3従来型地中熱利用システム No.4空気熱源式システム) を校庭に設置し、我が国最大規模の年間を通した冷暖房検証実験を行い、一日も早い『事業化』を目指しています。また一般にわかりにくい地中熱利用を理解していただくために見学者も受け入れています。是非、全国の校友の皆さまにお出でいただきたいと考えております。~
諸橋 ~恩師や校友と研究・開発ができて光栄です。私は、研究員として実証装置の制作・組み立てを担当しており、研究室に貢献できればと日夜知恵を絞っています。現実的なコストで皆さんにシステムとしてご提案できるよう、赤津で頑張ります。※初めて見学される方々がシステムを理解しやすいようにと、地中熱利用の足湯・冷蔵BOXを作りました。~
【写真:足湯 安藤広一研究員と、湯温40℃、水温6℃、案内板、校庭:4棟の環境試験室】