『リバイバル:復活・復興』
みなさんは大学正門東側にある、郡山地域テクノポリスものづくりインキュベーションセンターをご存知ですか。今回、そこの企業支援室に事務所を構える水野睦夫さんに研究の現況をお聞きしました。
~私は大学卒業以来、一貫して土木・建設畑を歩んでまいりましたが、2014年に、「ナノシルバー(TSSC)」と出会い、その抗菌特性に代表される性質を利用した、社会インフラ長寿命化ビジネスへの展開を計るべく、昨年4月に"郡山地域テクノポリスものづくりインキュベーションセンター" に入居することができました。父が福島県出身だった縁なのか、大学以来郡山に戻ることが出来ました。
大学時代(卒研室:村田吉晴先生)を過ごした思い出のキャンパスで、大学・先生方の御協力をいただき、研究開発ができるとは、なんと幸せなことでしょう。この機会を活かし、福島発の製品化を実現し、復興への微力となればとの思いで開発中の製品名も「リバイバル」と命名し商品化を目指しています。土木工学科出身の立場から、"社会インフラ×ナノシルバー=石質改質材"の考えに至り、現在コンクリートをメインにしていますが、その他の素材やその効果を検証しデータを収集中です。特に人口湿地による水質浄化システム、いわゆる『ロハスの花壇』の研究されている土木工学科環境生態工学研究室の中野和典教授には、ナノシルバーの研究開発で大変お世話になり、今後『ロハスの花壇』にも貢献できると思っています。
現在、私は子供たちも独立し第二の人生と言われる年代に差し掛かっていますが、今まで培ってきた経験や人脈が商品化に活かされるようになってきました。校友の方で製品に関心がございましたら母校訪問時に是非お立ち寄り下さい。~
■センターURL https://www.techno-media.net6.or.jp/incubation/index.php
【写真/2015年校友会キャンパスツアー:ロハスの花壇で中野先生・校友の皆さんと】