「拝啓、先生」~依田満夫さん(機械工学科)〜
昭和41年、日本大学第二工学部(現工学部)を卒業し、以降、工学部教員として44年間勤務、平成22年に退職しました。その後しばらく非常勤講師としての機会をいただき、現在はあれこれかじりつつ、今後のことを模索中といったところです。
在職中は、材料力学、破壊力学などの講義と卒業研究、大学院特別研究を担当し、研究面では、粉体圧力の研究を初めに、材料強度の研究を主要テーマとして、ガラスの遅れ破壊、高分子・金属材料のクリープ変形など、材料の寿命評価に関する研究に携わりました。それらをもとにした国際会議への出席、学術論文発表などを通し、僅かながら世界を視る貴重な経験を得ることができたと思います。
その間、自分の学生時代に、専門科目、実験などで多々苦労したことを思いつつ、微力ながら学生の理解度などにも配慮した授業、実験指導に努めたつもりですが、貢献度は疑問です。また、学内では、学務・大学院担当、学部次長、学外では、日本材料学会・日本材料強度学会評議員、日本設計工学会東北支部長、郡山地域テクノポリス推進機構評議員など、様々なサポートをいただきつつ、務めることができました。学生の皆さんには幅広い知識・技術を身に付けると同時に、自分の支えになる得意分野をつくることも、充実した生活を送るために大切かと思います。来年の母校を訪ねる会には、卒業して50年の同級生のみなさんと会えるのを楽しみにしています。