『ふくしまから再生可能エネルギー技術を』
私は1978年春に電気工学科を卒業、教員として福島県内小中学校に勤めました。定年に数年を残し退職、大学院で社会学の研究後、現在「産業技術総合研究所 福島再生可能エネルギー研究所(FREA)」に勤務しています。
郡山市で開催された「ふくしま復興 再生可能エネルギー産業フェア2014」では校友とお話をする機会を得ました。FREAは、政府の「東日本大震災からの復興の基本方針」(2011年7月)等を受け、2014年4月に郡山西部第二工業団地に開所し再生可能エネルギー普及に向けた課題(1,再生可能エネルギーネットワーク開発・実証 2,水素キャリア製造・利用技術 3,高効率風車技術およびアセスメント技術 4,薄型結晶シリコン太陽電池モジュール5,地熱の適正利用のための技術 6,地中熱ポテンシャル評価とシステム最適化技術)を中心に、国内外の企業、大学、研究機関と連携、世界最先端の研究開発をしています。
特に「世界に開かれた再生可能エネルギーの研究開発の推進」「新しい産業の集積を通した復興への貢献」を使命とする拠点を目指しています。その中で、産学官連携の中核的な役割を担い、福島、宮城、岩手各県の被災地企業が開発したシーズを無償で技術支援する「被災地企業のシーズ支援プログラム」、地元大学生等を受け入れる「産業人材育成事業」も実施。現在、これらの研究、事業を多くの方々にご覧いただけるよう常設展示施設の設置作業が進められています。