「拝啓、先生」~村田吉晴さん(土木工学科)~
現在、卒業生の複数の建設会社の技術顧問をしています。技術相談から人材紹介まで、幅広い分野で活躍する卒業生を抱える日本大学工学部ならではの強いネットワークを活かせて、やりがいがあります。特に福島県の場合、震災後の復興関連の一助となれればと忙しい日々です。
私は工学部を卒業後(土木工学科12回)、福井県のコンクリート橋梁の企業に就職しましたが、たまたま学部の研究室を訪問した祭、助手にとのお話があり、以来平成18年4月までの42年間コンクリート材料学の教員として勤めました。私の教育理念として心がけていたのは「人間性、基礎能力、現場主義」の三つでした。卒業生の中には、現職の国会議員や外国在住の方もおり多彩です。クラス会や仕事の相談など連絡をいただくこともあります。今でも頼りにされ卒業生と会えるのは嬉しいものです。年代柄、昭和42年の学生紛争は、記憶に強く残っています。
学生時代、下宿生活を送っていましたが、大学3年の終わりに当時完成した長崎県のアーチ橋「西海橋」の見学を兼ね、親友2人と自動車(クラウン)で九州旅行をしたことがあり、各地の温泉や観光名所巡りや、パンクの修理など苦い思い出も。大学の紛争後始めたゴルフは今後も大切な趣味として、お酒とともに適度に続けたいと思います。