求人情報企業から見る「人が集まる企業」
本部リポート:新時代の校友名鑑
電気電子工学科を卒業後、地元福島県の求人情報の企業“株式会社ガイドポスト”に勤務された渡邉さんは、数多くの県内外企業の求人を手掛けられてきました。そこで、これからの求人業界の展望と人気企業の特徴の一端を述べていただきました。ご寄稿ありがとうございました。
~電気電子工学科卒業生の渡邉啓介です。私はクライアント様からの「求人の情報発信」の代理者という立場として、求人担当者様の多くのお話しを聞き、様々な就労の現場も見させていただきました。そして約10年、求人業界の様相も近年大きく様変わりを見せています。以下3つの項目に分けて、私見を述べさせていただきます。校友先輩諸氏にとって少しでもヒントになりましたら幸いです。
変化する求人ツール
今までは求人情報を集める手段は、チラシ・フリーペーパー・WEBの3つの媒体が主流でした。しかし、スマートフォンの進化とともにLINEを使った求人紹介や、面識のない人を当日にアルバイト採用・勤務できるようなアプリが開発され始めています。これから5Gが普及していくと、さらに技術も発展し、求人サイト・求職相談窓口・説明会・面接全てがまとまった求人専門のアプリが開発される日もそう遠くないかもしれません。そうなれば、求職者は1か所で仕事を探せる、相談できる、面接も行える。さらには、企業先への面接も紹介を通して行われ、求職者・企業担当者ともに手間をかけず活動できるように技術が進歩していくと思います。
求人システムも変わる
求人はハローワークで職を探す・会社説明会などへ参加して職を探すことがメインでした。しかし、コロナ禍により急速にWEBによる説明会が進み始め、どこでも・誰でも・会話ができるメリットがあることに多くの人が気づき、今後はここを軸に求人・就職活動が進むと思います。もしかすると、会社毎に応募欄・IDパスワードが掲載されている一覧表から問い合わせが直接企業に届くようになり、リモートで面談する機会が増えていく可能性もあります。
人が集まる企業の共通項
職種による人気の偏りもありますが、その概念を除き求人者から人気のある企業に焦点をあててみると、必ず職場の環境に工夫を凝らしています。例えば「定時に関わらず自身の業務が終われば帰宅できる体制」「社内の雰囲気が明るく働く人たちが活気に溢れている」「職場見学や職場体験ができる体制を整えて社内をオープンにできる」等の企業は応募が多く、人気があります。また、一番求職者に注目される「給与に関しての詳細をしっかりと提示できる」、「残業の有無をうやむやにせずはっきりと説明できる」ことも好印象を持たれるポイントですね。~
株式会社ガイドポストURL https://www.guidepost.co.jp/
【写真:ガイドポストチラシ版/ガイドポストWeb版/本社社屋】