不思議な空間「笠間荘」
今春、建築学科を卒業され、現在東京大学大学院修士1年で建築設備を勉強されている小笠原さんに、下宿していた「笠間荘」の思い出をご寄稿いただきました。ありがとうございました。
~「みんなと一緒に暮らす」とはどんな生活が広がるのか。ここでは下宿の魅力と繋がりの大切さについて本年春までを振り返って、お話をしたいと思います。
笠間荘は1階と2階それぞれにある約10の部屋からなっています。各部屋には学科、学年の違う学生がそれぞれに自由な生活を送っているのが印象的でした。普段は学校生活やテストが不安な時は先輩や同学年で励ましあったり、お互いの悩みや毎日を打ち明けあったりします。
もし同じ学科なら「テスト簡単だったー?」や「~実験の考察の書き方教えてほしいです!」など自身の不安や疑問をすぐに聞けるのは下宿だけでしょう。兄弟で教え合う感覚に近いかもしれません。日頃の悩みをLINEで話すのとどちらがスムーズでしょうか。おそらく後者だと思います。ご飯、お風呂も共にするからこそ自然と仲が深まり、気付けば勉強、恋愛、遊びと大学生活のほぼ全てを共有してしまう。そんな不思議な空間が下宿なのです。
笠間さん、健康には十分ご留意くださいね。~
【写真:カップヌードルミュージアム横浜にて/自宅階段前にて】