支部・部会リポート:教員部会リポート
「令和4年度 日本大学工学部 高大連携推進教育懇談会」
~チーム教員部会 誇れる母校のために~
7月30日、昨年に続き教員部会(アカシア教育研究会)の皆さんが集い、講演会と学部の先生方を交えての教育懇談会が、今年度より「高大連携教育懇談会」として、新型コロナ感染対策が考慮された環境下で開催されました。校友だからこその真剣な意見の交換がなされました。当日の様子を教員部会の小林邦之さん(長野県松本工業高等学校教諭)にご報告いただきました。ありがとうございます。
~令和4年7月30日(土)日本大学工学部高大連携推進教育懇談会がコロナ禍の中,感染防止対策を講じて実施されました。今年度は「講演会」と「懇談会」の2部構成で行われ,母校愛溢れる教育熱心な校友教員と招待教員が一堂に介し,熱い議論が交わされました。
講演会では,「北海道-小さな村の奇跡の学校 おといねっぷ美術工芸高等学校の取組み」という題目で校友でもある池原智宏校長先生(建築学科38回卒)からご講演いただきました。
私自身大変参考になることが多々ありました。教科や学校行事において「対話」「気づき」ができるように随所に工夫がされて,併せて探究的な学びの取組みもご報告いただきました。私たちにとって,生徒が生き生きと学校生活を送れ,限られた期間でどれだけ成長を感じさせられることが大変重要だと考えています。生徒減の中でも,安定した教育を提供すること,保護者や地域が両輪として生徒たちのために取り組まれることに感銘を受けました。この講演を特に教職を志す学生にも聴講出来たら,さらに良かったと思います。また,先輩の活躍する姿は生きた教材であると,多くの出席者から意見が出ていました。
懇談会は,浅里和茂学部次長の挨拶から始まり,遠藤拓広報委員長より現況報告,杉浦隆次広報副委員長より高大連携推進室の活動についてそれぞれ行われました。
そもそも教員部会では,校友教員の交流を深めることの他にも,母校発展のため,ひいては「工業立国日本」のため,人間性豊かで向上心をもった高校生を多数送ることを目的として活動しています。これからの工業の根幹を担うエンジニアを育てるため,大学とより太いパイプで関係を構築し,多方面で活躍できる人財を育ててほしいと思っています。教員部会員の年齢も様々ですが,一人一人が「工学部進路アドバイザー」という思いをもって行動しており,また,他大学卒の誰にも負けない強い思いももっております。各方面からたくさんの建設的な意見が出ました。特に教職課程は長い伝統と実績を誇ってきました。これも教職課程の先生方と6学科の先生,校友の強い信頼関係の上に成り立ってきたものと思います。その点が今,多くの校友教員の危惧しているところでもあります。ぜひこの点を大学も認識し再考いただければと思います。
最後になりましたが,このような状況にもかかわらず,会を企画開催していただきました学部の皆様に感謝申し上げます。~
【写真:北海道おといねっぷ美術工芸高等学校池原智宏校長(建築学科38回)の講演/懇談会での浅利学部次長あいさつ/遠藤拓先生:工学部の現況報告/杉浦隆次先生:高大連携推進室の活動について/6学科の主任先生方/進学アドバイザー永田進先生/教員部会教員からの質問/ 教員部会教員からの質問】