日本大学工学部写真部 第66回学外写真展
~「写真から得た学び」~
日本大学工学部写真部(山﨑伊織部長) 第66回学外写真展が郡山駅前のビッグアイ6Fにて2月16日~19日、「音」「群像劇」をテーマに開催されました。技術顧問の中村邦夫さんの作品と共に、約50点が展示されました。会場受付では毎回、プログラムと共に作品へのアンケート用紙が渡され、来場者の分析や作品への声を聴き、作品・活動に活かすことも忘れていません。部員それぞれの視点と感覚で撮られた作品を楽しませていただきました。当日ご対応いただいた来栖副部長さんに写真への思いを寄稿いただきました。ありがとうございました。
事務局記
~日本大学工学部写真部2年の来栖翔吾です。今年も無事に学外写真展を終えることが出来ました。1年生の頃から写真部に参加して、2回目となる学外写真展。来年度は部長として部を引っ張っていく立場になるので、この経験を活かしてより多くの方に来場していただけるような写真展を開催したいです。
私は学外写真展に携わったことで沢山の学びや考え方を得ることが出来ました。まず1つ目に“人に見られる”ということを意識することです。昨今、写真を撮るということはさほど珍しい行為ではなくなってきました。スマートフォンなどが普及したことで、誰でも手軽にシャッターを切る事ができます。敷居が低くなった今、写真部として活動するからには“人に見られて何かを感じてもらう作品”を作る事が重要ではないかと私は思います。思い出を記録した写真ではなく自分の伝えたい思いを決め、その瞬間が訪れるまでカメラを構える。そして出来上がった作品を見てもらい、評価していただく。この経験によって自分をより俯瞰して見る事ができるようになり、更に自分らしさを追求できるのではないかと考えます。
2つ目に様々なものにスポットライトを当ててみるということです。今回の写真展のテーマ「群像劇」では、ある一つのものに注目するのではなく、写真に映るもの一つ一つに着目し、全体を通して1個の作品になるように仕上げました。見る人によって視点が変化するので、一人一人の印象が変わる作品となりました。このような写真は今まで撮ったことがなく苦戦していましたが、普段なら見過ごしてしまうような場面もこのようなテーマがあったからこそ意味を見いだせるようになり、自分の視野が広がったなと成長を感じることが出来ました。
最後に私はこの写真部に所属して良かったと胸を張って言えます。大学に入り写真を始め、右も左も分からない私に優しく指導してくださった先輩方や技術顧問の方々。写真を通して出来た友人や経験。どれもかけがえのないものです。伝統のあるこの部活を未来の後輩に繋げるべく、来年も精進したいと思います。~
【写真:来栖翔吾さんと作品「夏の幻聴」】