マルチタスクで文武両道に励む学生ライフ
~実業団自転車チームも立ち上げ~
本部リポート:学生の活躍
「課外活動支援金」贈呈式で城座隆夫校友会会長と/そうまエンデューロ出場
令和6年11月22日に実施された工学部校友会「課外活動支援金」贈呈式で、複数の団体を掛け持ちで頑張っている代表学生がいました。その機械工学科3年茅野聖也さんに、文武両道の活動ぶりを寄稿いただきました。ありがとうございました。今後も活躍を祈念いたします。
1. 運動部の活動について
~私は、運動部の活動として自転車競技とスキー競技(アルペン)に取り組んでいます。小学校から続けてきたスキー競技では、高校3年生の時に前十字靱帯を断裂し、半月板を損傷する大怪我を負いました。学部1年生からリハビリの一環としてロードバイクを始めたところ、怪我の功名で、学部2年生の6月には大会で優勝することができました。現在は、地域の企業や病院とスポンサー契約を結び、多くの方々に支えていただきながら、競技に集中して取り組んでいます。
今年度は新たな高みを目指すため、工学部では本部活のみとなる実業団を自ら立ち上げ、実業団の世界で競技に挑戦しております。地域の大会とは全く異なる厳しい環境の中で、負けるという挫折も経験しながら、日々鍛錬を積み重ねています。また、今年からは怪我から回復したので、スキー競技に復帰しました。夏季には、自転車での練習を通じて、筋力と全身持久力の両面を鍛えることができましたので、12月からは雪上でのトレーニングに切り替え、基礎練習を中心に取り組む予定です。そして、1月には国民スポーツ大会の出場を決める予選が控えており、一層精進しようと意気込んでいます。今年度はスキー部創立60周年にあたり、OB会との交流も活発になってきました。2月にはOBの皆様との交流会が予定されており、部の活動をさらに活発にしていきたいと考えています。
2. 文化系と勉学の活動について
私は、文化系の活動にも尽力しており、鐵道研究会や機械工学モノづくり工房のモビリティ・デザイン部会、教職課程の履修など、幅広い分野で活動に取り組んでいます。鐵道研究会では、今年度2つの大きな事業を実施しました。1つ目は、地域の赤字路線支援をテーマに、阿武隈急行線を活用した貸し切り列車と車両基地見学ツアーを主催しました。2つ目は、水郡線全線開通90周年記念イベントの一環として開催された「ふくしま鉄道博」に参加し、プレゼン大会や沿線8市町村のジオラマ作成に携わりました。
来年度は磐越東線の記念事業にも参加を予定しており、外部との交流をさらに増やし、サークル活動を一層活発にしていきたいと考えています。勉学では、4力学(機械力学・材料力学・熱力学・流体力学)を元にモビリティ・デザイン部会で活動しています。9月(ene-1)と12月(WEVC)の大会に向け、EV車両の開発・改造を行ってきました。特に材料力学、機械力学の分野を実用して強度計算を行い車両開発しています。また、専門分野以外のマイクロコンピュータについても独学で勉強し、回生ブレーキのシステム導入を検討していて航続距離の向上を目指して開発しています。
3. 総括
私が多岐にわたる活動に取り組んでいるのは、目標があるからです。私は学部1年生から就職活動を行い、多くの企業の方々とお話をする中で、「人材不足ではなく、使える人材がいない」というお言葉を耳にしました。さらに、総合職では将来的に会社を引っ張っていける意志の強い人材が欲しいとのお言葉もありました。私はコミュニケーション能力を磨き、マルチタスクを行える人材へと成長したいと考え、行動してまいりました。これまでの活動を通じて、賛否両論の意見をいただくこともありましたが、周囲の声に折れることなく戦い抜く精神を培うことができました。その中で、意見を一方的に押し通すのではなく、相手の助言を可能な限り活かして、相互がwin-winの関係を築いてくることに苦労しました。この経験は、私自身の努力だけでなく、校友会の皆様や応援してくださる研究室の先生、スポンサー契約企業の方々、サークルの仲間などのご支援があってこそ経験できたものだと深く感謝しております。将来的には、私が卒業した後に、同じように頑張っている後輩たちを応援し、力になれる存在になりたいと考えております。~
【写真:NHKラジオ「ふくどん!」出演者のみなさまと/ツール・ド・ふたば出場/サイクリング部の仲間と/モビリティ・デザイン部会のWEVC大会出場/菅平高原での合宿活動/ふくしま鉄道博 ジオラマ作成】