日本大学工学部自動車部とOB会
NUMCOB会(日本大学工学部自動車部OB会)第七代会長の山縣俊明さんより、自動車部後輩部員を訪問された模様をご報告いただきました。
~12月4日、自動車部ガレージへ、現役部員を訪問しました。毎年現役部員出席のもと、OB会の総会を開催していますが、コロナ禍のため、2年ほど開催できませんでした。この間Eメールでのやりとりはしていましたが、今回、OB有志で現役部員の生の声を聴くため訪問しました。現主将をはじめ、現役部員5名が対応してくれました。現在約30名の部員が在席しているとのこと。訪問当日はガレージ向かい側のスペースで、機械工学科による電動2輪車を使用した卒業研究の実験が行われており、これからのモータリゼーション新時代を母校に垣間見た思いでした。
以下改めて、自動車部とOB会についてご紹介したいと思います。
日本大学工学部自動車部は、昭和29年(1954年)、日本大学本部から提供された廃車寸前の「1938年型ダッジセダン」1台でスタートしました。そして同OB会は、昭和33年に当時の卒業生有志で組織し、来年は発足65周年を迎えます。現在のOB会員数は名簿上約670名、常時連絡可能会員は95名です。
■現役、OBの交流継続について
OB会設立以来、現役部員との交流は今でも様々な形で60年以上継続しています。
交流が継続している理由の一つとして定期総会の開催、名簿の作成管理、年会費の徴収です。総会では、OB、現役が顔を合わせ、お互いの活動報告、会計報告等の確認をし、同時に開催する懇親会は、忌憚のない意見交換の場として、現役とのコミュニケーションをはかってきました。
■最近10年間の主な交流活動
自動車部では、昭和32年、NHK新潟支社から調達した英国製「ウーズレーセダン1953年型」を部のマスコットカーとして長年維持管理してきました。この車を、平成26年、関係各位の多大なるご尽力により、工学部キャンパス内で壮行セレモニーを行い、石川県小松市にある「日本自動車博物館」に寄贈することができました。一方、ガレージ周辺の放置車両や廃タイヤなどの状態が長年にわたり煩雑さを極め、自動車部存続にも関わるほどの問題となりました。そこでOB会としてこの事態を重く受け止め、代々の現役と協力し、金銭的な部分も含め可能な限りの対応をしながら現在に至っています。
ただ、この件については学生課をはじめ、関係各位に多大なご心配やご迷惑をおかけしましたことをお詫び申しあげます。さらに、平成31年には、台風による阿武隈川の氾濫、という未曽有の水害が発生。大学のキャンパスもガレージも完全に水没し今まで経験したことのない目を覆う惨状でした。OB会としては、とり急ぎ、OB会員に水害支援金を募り、17万円が集まりました。早速現役からの要望により、10万円を送り、水害後の後始末に充ててもらいました。
■今後の自動車部とOB会について
自動車部は、年代や社会の変遷とともにその活動内容が変ってくることが大きな特徴です。活動内容が変わると、年代によっては現役、OBの共通の話題づくりがとても難しくなります。このギャップを少しでも近づける方法手段のひとつとして、学生課の許可をいただき、ガレージ2階に、現役生も過去の部活動の内容をある程度知ることができるよう自動車部創立から現在に至るまでの資料コーナーを開設することにしました。今後この資料コーナーが、自動車部の変遷を少しでも理解できる場となり、また、各年代が共通認識を持つ場となれば幸いです。~
今回訪問のOB:高橋潔(電気15回:S42年卒)、山縣俊明(建築17回:S44年卒)、椿 浩(電気17回:S44年卒)、大平明幸(土木30回:S56年卒)
【写真:ガレージにて現役部員とOB部員との意見交換】