「拝啓、先生」~渡部弘一さん(機械工学科)〜
2010年の定年退職後、母校の工学部と県立テクノアカデミー郡山に非常勤講師として出講しています。その翌年、未曾有の東日本大震災と、東電福島第一原発の爆発事故が発災し、避難者の受け入れ支援、家屋の修繕、屋外除染等さまざまな体験をしました。その時点から、生き方の視点が変わり、「宇宙創生→(学識、平和、生甲斐、幸福度)→消滅」に新たな興味が沸いているところです。この経験を糧に地元では、JAF福島支部交通安全実行委員会(委員長)で県内道路交通問題を審議・提案、高齢者のための学園大学で教養・専門の講義、市内総合病院や福祉事業団施設の評議員、第三者委員等に関わり、微力ながら社会支援に努めています。
母校工学部との縁は、旧満州→坂下町→喜多方市→安積町と、父親の移動と偏西風とに乗って流れ着いたようなものです。(機械工学科16回卒)教員の道に入ったことも多くのよき恩師、よき友人達との出会いが導いたものと感謝しています。教育研究活動で鞭撻を頂いた方々の数は、国内外、故人を含め、数百人に及びます。その都度の教訓は私にとっては今、精一杯の力で役に立てているところです。
在学生に希望することは、視野を世界に向ける、競争力をつけることです。欧米の学問・工学・技術力は非常に高いところにあります。「百聞は一見にしかず」→「百見は一考にしかず」→「百考は一行にしかず」→「百行は一果にしかず」、成功達成までは長く、難しいものです。海外先進国の文化・施設等を先ずは見てみましょう。