「拝啓、先生」~渡辺直隆さん(電気電子科)〜
現在、大学生時代(電気科17回卒)と同じ郡山市内の自宅から非常勤で木・金曜日に母校で勤務しています。プライベートでは、長年続けていた尺八の演奏を(脳出血後のリハビリを兼ねて)また、始めたいと思っています。
大学時代は「電気研究会」に所属、アマチュア無線の盛んなときで、資格試験会場で小学生も受験していてショックを受けたことを覚えています。卒業研究では国鉄技研で実験が始まった、リニアモーターの研究を、本間先生(故人)、渡邉清末先生の指導で、ミニチュア(1人乗れる程度5kw出力)車両を設計試作して実験していました。丁度、大学の紛争時代でした。
卒業後、副手(教員)として大学に残り、翌年設置された大学院に第1回生として入り、修士 博士課程を菊池先生(故人)の指導で無線工学・電波探査を研究。満期退学後、國分先生にマイクロ波の指導を受け、その後、宍戸先生の指導・ご尽力で心電図・生体計測など医用電子の研究で医学部に1年間留学。そこで谷島先生からの指導では『物事に対する見方・考え方の大きなヒント』をいただき、数年後、医学部で博士号を取得しました。
コンピュータが8bitマイコンから16bitに進化し、関連技術が急速に伸びてきた時代でした。その後、長い教員生活でもやり残した研究が気になっていますが、学生さんには通常の学業のほか、研究や部活等、是非好きなことをやって可能性を広げて欲しいと思います。