「拝啓、先生」 ~田中三郎さん(機械工学科)~
~「第12回新☆エネルギーコンテスト」開催への思い~
毎回、学生のユニークな発表を見ることができる「新☆エネルギーコンテスト:技術と社会部門』が本年も10月19日、工学部を会場に開催されます。実行委員会の幹事を務められているサステナブルエネルギー研究室の田中三郎先生に今年度の開催への思いをお聞きしました。ありがとうございました。
~新☆エネルギーコンテスト(以下、新☆エネコン)は、日本機械学会の技術と社会部門が協力するイベントとして2008年にスタートし、大学・高専の学生を主な対象とする「エネルギー利用」に関する新しいコンテストです。従来からある「新エネルギー」の枠にとらわれない斬新な発想のもとに「エネルギー利用」を考えたいという決意を込めて「新☆エネルギー」としています。
エネルギー問題や地球温暖化問題を解決するためには、研究者や技術者以外の一般の人々にも「エネルギー」という概念を身に付けてもらう必要があり、まずは教育機関である大学・高専を対象としたコンテストからスタートすることとし、第5~11回(2012~2018年度)は日本大学工学部(福島県郡山市)で開催されました。第12回を迎える本年度(2019年度)は、過去7年に引き続き、日本大学工学部において、一般社団法人日本機械学会技術と社会部門の主催で、10月19日(土)に開催されることになりました。
私が工学部に着任したのは2013年4月であり、その時点では既に新☆エネコンが日本大学工学部で開催されておりました。また、その時期は2011年の東日本大震災による風評被害によって東北地方への観光客離れなどが各メディアに取りざたされておりました。そのため、全国規模のイベントを実施することで多くの人を呼び込むことができ、且つ、福島第一原子力発電所の事故を経験した福島県内だからこそできるエネルギーの利用方法や新しい視点でエネルギーを利活用することを若い世代が考える場を提供するということが非常に活きてくるのではないかと考えております。
今後も日本大学工学部で新☆エネコンを開催できるように活動を続けていき、学生とともにエネルギーの利用方法を軸として社会貢献できるようにしていきたいと思います。~
【写真:昨年度のコンテスト】