支部・部会リポート:東東海支部リポート
「現場監督を経験し、同じ道を歩んだ父の偉大さを実感」
~工学部と静岡県の発展にも寄与したい~
4月20日に開催された工学部校友会通常総会時に、東東海支部常任幹事として支部の活動を報告された寺田さんは、常任幹事としての役を公私に活かされています。卒業後を振り返って御寄稿いただきました。ありがとうございました。今後もご活躍を祈念いたします。
~私は工学部の土木工学科を2016年に卒業して、地元である静岡県の「(株)中村組」に入社しました。
就職活動をしているときから、地元に帰って就職をしたいという思いがありました。さらに営業職に興味があったことから、地方ゼネコンの営業職として入社試験を受けました。土木工学科を卒業したこともあり、まずは現場で経験を積んで営業職に異動するというプランで内定をいただいたため、入社して5年間は現場監督として職務に従事していました。現在は希望していた営業職の仕事に就くことができ、充実した日々を送っています。
私の父親も土木の現場監督として地方ゼネコンに勤めており、現場監督の大変さは小さいころから、子供ながらに感じていたことを覚えています。絶対に現場監督にはならないようにしようと思っていましたが、結果的に少しだけ背中を追った形となりました。私も実際に現場で働いてみて、炎天下の中でもヘルメットを被り、文字通り汗水たらしながら仕事をすることは決して楽な仕事ではなかったですが、仕事の大変さと比例してやりがいや達成感が大きい仕事であると感じました。同時に現場監督という大変な仕事を続けて、何の苦労もなく育ててくれた親は偉大だなと感じました。現在は公共工事であればほとんどが土日休みであり、残業時間もきちんと管理されていることから、労働環境は大幅に改善され、より働きやすくなったのではないかと思います。また、プライベートの時間も多く取ることができているため、趣味である旅行に毎月のペースで行けることも、今の会社で働くことができてよかったなと感じている理由のひとつです。
私の入社を機に、6年連続で工学部の後輩が入社してきてくれています。さらに複数人入社した年もあり、工学部と弊社は非常に深い関係となりました。それも私の恩師である、永田進先生(建築22回)のお力添えがあり現在の関係が築けていると感じています。この場をお借りして御礼申し上げます。
また、東東海支部として静岡の高校から工学部に進学して、就職で静岡に帰ってくるという流れを作るべく、諸先輩方が積極的に企業・公共団体と学生の交流を促進する企画をしてくれています。今後も先輩方が築いてくださったこの流れを引き継ぎ、工学部と静岡県の発展に少しでも寄与できればと考えております。工学部の卒業生としてあらゆる場面で活躍できるよう努力して参りますので、今後とも皆様方のご指導とご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。~
●ホームページ:株式会社中村組
【写真:現場監督として/タイ旅行/地盤工学研究室:梅村順先生の誕生日御祝/卒業記念パーティーで】