支部・部会リポート:関東支部リポート
世界中で出会った日大OBに勇気付けられて
~新市場を開拓し総合商社へ~
新時代の校友企業/有限会社オートトレーディングロック
大学卒業後、建設会社に就職したものの、2年後に起業し、自動車の車体や自動車部品を輸出する「有限会社オートトレーディングロック」を創業した岩崎貴裕さん。大学時代は日本拳法部で武道に励んだそうです。現在は日本大学神奈川県支部にも参加され交流を図られていらっしゃいます。岩崎さんが今にいたるまでと今後の展望についてご寄稿いただきました。ありがとうございました。
~皆さん、初めまして。平成12年に卒業し、中古自動車部品の卸売商社を経営しております岩崎と申します。この度、私の近況等々を述べさせて頂こうと思います。
学生時代、沢木耕太郎さんの著書“深夜特急”を読んだ影響で夏休みなどの長期休暇を利用してバックパッカーとしてインドやチベットを旅していました。その事がキッカケで海外と関わりのある仕事がしたいとずっと思っており、建築会社へ入社したものの、2年目に思い切って独立し現在に至っています。
もともと独立志向が強かったのですが、わずかな実務経験では建築業での独立は難しいなと感じている中、TV番組で観た映像や旅先で日本車が活躍している姿を思い出し、これなら自分でできるかも!との思いから中古車輸出業をスタートさせました。と言ってもアテもコネもお金もなく設立当初は苦労しましたが、何とか軌道に乗り始めた頃に今度はリーマンショックが到来。薄利多売がビジネスモデルの中古車輸出業は多額の資本がないと限界があると感じていたので、苦戦していました。
リーマンショックで世界的に車体販売市場が冷え込んでいるはずなのに訪問したドミニカ共和国の部品市場はとても活気があるのを見て、車体販売から部品販売に主軸を移して何とか危機を乗り越えました。
弊社のメインマーケットは中南米・アジア・中東で、現地の販売ディーラー向けに部品を供給しています。宗教も商習慣も違う人たちを相手に商売出来たのは、やはり学生時代日本拳法部で心身共に鍛えられたからだと思います。
あっ、世界中で日大OBの方とは沢山出会いました。そして、その縁でつないでいただいた取引もあります!さすがマンモス大学(笑)。
現状としては年初からの新型コロナウイルスの影響で世界中の市場がロックダウンにより金融・物流共に動きが止まっており、とても厳しい状況です。しかし、そのような状況ではありますが年間100万台以上の中古車が世界中に輸出されており、潜在的な需要は強いビジネスなのでピンチはチャンスと思い、現在は国内の仕入先開拓営業に力を入れています。
SNSを使えば世界中の人と簡単に繋がる事ができる時代です。ビジネスアイデアがあれば幾らでもチャンスを掴めると思いますので、弊社はこれからもニッチだけどガッチリ稼げる市場を沢山持つ総合商社を目指して頑張っていきます。~
URL https://www.japanusedautoparts.com/
【写真:パーツを積み込んだコンテナ/海外のパートナー企業の皆さんと/パーツ倉庫/現場での作業風景】