「第54回日本大学工学部学術研究発表会」参加報告
発表テーマ:普通エコセメントを使用した再生骨材コンクリートの性質
―フレッシュ性状及び圧縮強度・静弾性係数―
現在、私は(財)建材試験センター品質保証室所属で、特別参与を務め、建設材料、部材の性能試験、調査・研究を主な業務とする3試験所を中心に、JIS製品認証登録等の6事業部門の品質管理を統括する業務に従事しています。
昭和50年代に旧建設省(現/国土土交通省)総合技術開発プロジェクト「廃棄物の建設事業への利用可能性に関する研究(建築物)」の実験に関係したことを発端に、以後30年間、日本建築学会等の研究委員会に参画し実験研究を行う機会を与えられました。
12月3日の学術研究発表会で工学部校友会より支援事業として交通費支援を頂きました事、御礼申し上げます。
今回報告した実験は、環境JIS第一号の都市ゴミの焼却灰を主原料とするエコセメント(JIS R 5214)と解体コンクリート塊を原料とする再生骨材を組み合わせて、従来よりもリサイクル性を高めた再生骨材コンクリートの基本的性質を明らかにするためのものです。
昭和42年私が入学した当時、団塊の世代で同級生は400名をこえていました。昭和43年に学園紛争が勃発しゴルフクラブ施設、銀行の会議室等での集中講義を経験しました。昭和49年3月修士課程修了、都合7年間、大学に籍を置きました。卒論・修論等で行う実験の終了後のコンパが一番の思い出です。時には実験室で、時には外の空き地でのバーベキューの味は絶妙でした。卒研は、幸田研究室に所属しました。今は取り壊されましたが、図書館脇の一般教育棟あたりに平屋の細長い平面の実験棟があり、この近傍で宴を張った事を覚えています。
入学時のキャンパスには、戦時中の木造建物(武道館、クラブ部室棟)があり、大学正門から管理棟に至る歩道の両脇にはあかしあの林が茂っていました。今年の「母校を訪ねる会」に参加した折、卒業後初めて大学を訪れた同級生で「キャンパス内で右も左も分からずに迷ってしまった。」という方がいました。広大な敷地内には教育施設の充実が図られる一方、給水塔、図書館及び大講堂等は往時そのままに使用されております。
学術発表会は毎年開催されていますので是非母校で、あなたの研究を発表してみませんか。