「アジアの発展途上国に学校をつくる」
福島県古殿町出身で一級建築士の傍ら、女子美術大学の非常勤講師・福島県飯舘村復興委員も務め、(株)佐川旭建築研究所を営む佐川さんが2月24日、郡山商工会議所で『福島県の建設業界のこれからを探る』と題し、「つたえる」「つなぐ」をテーマに個人住宅から公共建築まで幅広い実績と経験から、福島県の建設業界のあり方や目指すべき方向性等を講演しました。後日、"東南アジアでの学校づくり・日本の学校との交流"についてお聞きしました。
~私が理事として関わっている認定NPO法人"アジア教育友好協会(AEFA)"はインドシナ半島(主にベトナム、タイ、ラオス)の山岳少数民族のための学校建設と維持運営をしている団体です。昨年で設立10年を迎えますが、その間191校を建設、日本のフレンドシップ校も99校を数えます。他の団体と大きく違うのは現地で建設した学校と日本の学校がフレンドシップ協定を結び、国際交流をしていることです。単に学校建設が目的なのではなく、最終的な受益者は日本の子ども達にあるという理念です。
山岳少数民族の子ども達は、物質的には恵まれていませんが、人を敬う心や助け合って生きる豊かな精神力を持っています。この豊かさを日本の子ども達に伝え、「幸せとはどんなことだろう」と一緒になって出前授業を実践しています。そして気がつくといつも私自身が「幸せの原点とは何か」を気づかされているのです~
【写真:ラオス:旧校舎の授業1・旧校舎の授業2・新校舎・開校式】