"自宅の改修"での試み
私は現在、故郷いわき市で建築設計事務所[SAWATA] を営んでいます。この夏、自宅の改修を始めました。今回、特に注力したのが断熱です。床下に断熱材が無く、冬はとても寒い思いをしていました。畳の下にアルミシートとエアキャップを挟んだ遮熱断熱材を2重に敷き、フローリングの下には現場発泡ウレタン断熱材を吹付けました。台所と事務室の窓には、2重ガラスの内窓を取付けました。
残念なのが小屋裏です。天井裏にはグラスウール断熱材が敷いてありますが、屋根裏には断熱材がなく、熱くなった瓦の熱で小屋裏がとても暑くなります。とりあえず熱くなった空気を換気扇を取付け排気したところ、これまで、とても暑くて2階には入られなかったのが、予想以上に効果があり過ごし易くなりました。それでも、梅雨明けの暑さが厳しく、室内での仕事に支障をきたしたので、冷房機を取付けました。今回の断熱改修で、この冬どの程度寒さを凌ぐことができるのか楽しみです。
次に取組んだのが壁の仕上げです。便所と脱衣室は、湿気で壁紙にカビが生えていました。壁紙を剥がし、防カビ剤入りの塗料を塗りました。壁紙を剥がした後の下地の凹凸が出てしまいましたが、DIYならでの満足感があります。壁紙の接着剤の匂いがひどかった台所と事務室は、壁紙の上に化学物質を分解する効果のある塗料を塗りました。接着剤の匂いがしなくなったので、塗装膜で封じ込めができたようです。自宅を建築の実験場に、いろいろと試み楽しんでいます。
【写真:床下現場発泡ウレタン吹付け・畳下アルミシート敷き・内窓取り付け・壁と天井の塗装・小屋裏の排気】