『地元で設計コンサルタントスペシャリストを目指します』
~同じ地盤工学研究室卒業~
地元福島県の「昭和技術設計株式会社(渡辺和明社長:郡山市)」へ昨年入社の中井佑介さんと一昨年入社された浅倉優介さんは共に、土木工学科地盤工学研究室の卒業です。渡辺社長の方針として入社後も仕事と並行して、「専門知識の習得」の為の社内外制度や、「ワークライフバランス」を考えた県の次世代育成支援企業認証制度の認証を取得等、人財に関して中小企業の良さを活かした仕組みを実行しています。会社には日本大学工学部卒業生が4名、同理工学部卒業生も2名が在籍しています。2人の「ゆうすけさん」に近況をお聞きしました。
■浅倉優介さん(土木工学科63回卒 福島県在住)
私は、現在の会社なら、愛する郷土ふくしまに貢献できるのではと感じ、就職を決めました。会社では設計部に所属しています。ヤル気が空回りして、うまくいかないこともありますが、会社の“人財”を目標に奮闘しています。大学時代履修した、土質・水理・構造力学はとても役立っています。資格がものを言う現在、施工管理技士やコンクリート技師などに直接リンクした授業が大学にあったら良いのではと思います。大学時代の研究室メンバーとの安達太良山登頂は良い思い出です。今は、休日に草野球で汗を流しています。
校友会へは可能でしたら「校友会からの推薦によるルーツ(地元志向学生へ企業の推薦及び紹介、就職セミナー等)」「校友会を通じた在学生への企業説明・体験入社(地元企業は若手の人材が不足し、地元に残りたい在学生にもっと企業を見てもらう機会を作ってほしい)」「OB・OG校友と在学生での食事会(対談の場があれば、学生は就職活動に必要な情報を入手でき、校友は会社のPRができる)」等の開催を期待しています。在学生へのメッセージですが「私が学生の時は勉強、アルバイト(社会勉強)、友人との遊びで忙しかったと懐かしく感じます。今、在学生の皆さんが立っている時間軸は今だけの立ち軸であり、大切な思い出となります。大学生活をより良いものにするために、一つアドバイスを送らせていただきます。“社会人になる前に大学生活での悔いを失くしましょう。やりたいこと、やってみたいこと全部やってみましょう。”」
■中井佑介さん(土木工学科64回卒 福島県在住)
私は同じ福島県出身で大学時代の1年先輩、職場の上司でもある浅倉優介さんの紹介で、現在の会社へ入社しました。仕事では、測量部に所属しています。去年一年を通して測量業務に携わり、学生時代に持っていた測量イメージと実際の違いや大学で学んだことはほんの一部であり新しく学ぶ事が多く、日々勉強の毎日です。来年には測量士の申請が可能になりますので経験・実績をつみ、資格だけにならないよう努力したいと思います。大学時代の卒業研究に取り組んだ一年間は特に印象に残っています。(研究では知識面だけでなく精神面や調べる力・文章力なども習得でき、現場見学等もとても充実し良い経験になり、ソフトボール大会などイベントも楽しめました。)ただ、測量に関して(測量実習等)をもっと学んでおきたかったとは思います。現在、私は草野球チームに所属し、今年4月の県大会では一回戦敗退でしたので、良い結果が出せるよう、仕事第一ですが野球も頑張りたいと思います。
最後に在学生へ「大学卒業も一つの資格なので4年間勉強してきたという“自覚と責任”を持ち就職後も大学での知識を活かしてほしいと思います。私は、社会に出て御給料をいただける喜びが一番だったのですが、会社では行動一つひとつにお金がかかわってくるので厳しいことを言われたりして、悩むこともあります。そんな時は大学時代の友達に連絡してみると皆同じような状況にあり、仕事の話・大学時代の思い出を話すと気持ちがだいぶ楽になるので大学時代に築いたつながりも大切にしてください。」以上メッセージとします。