『私がサイドカーを選んだ理由』
機械工学科を卒業された柳沼さんは、昨年、念願のサイドカーを購入、独特の運転方法にもすっかり慣れ、これからの季節をツーリングやキャンプで満喫したいそうです。
~「何でそれに乗っているの?」私が2017年秋に購入した愛車について、必ず尋ねられる質問です。私の愛車は、ウラル ギアアップ。所謂サイドカーです。排気量750cc、水平対向エンジンが特徴的なバイクに、乗員1名と荷物を搭載できるサイドカーが直結されています。バイク自体にも運転手を含めて2人乗れるため、3人で移動もできるし、思う存分荷物を積んでキャンプに行くのも平気。しかもこのサイドカー、なんと側輪とバイクの後輪が駆動軸で接続されているので、普通自動車免許で運転できてしまうのです。しかし、サイドカーなんてマイナーな乗り物、購入して乗ろうなんて人はほとんどいない。それはやっぱり、クセが強いせいか近寄り難かったり、バイクは危険という価値観があったり、何より高価(乗り出し価格は乗用車並み!)という経済的な理由が大きいでしょう。それで冒頭の質問が飛んでくるのです。
物好きだねぇ、と若干呆れられながら(笑)でも、その答えはこれしかありません。「何でって……好きだから」私、サイドカーが好きです。バイクと車のハイブリットみたいなフォルムがカッコいい。機能的だし、低速での安定性は抜群。カーブはちょっと苦手だけど、練習して攻略もまた楽しい。
そして何より、駐車場に停めているだけで、冒頭の質問から始まり、様々な人が好意的な好奇心をもって私に話しかけてくれます。世代を問わずアウトドアで交流できる、素晴らしい乗り物だと思いませんか。サイドカーを購入してから、良い点も悪い点も分かってきました。でも、「好きだから」の一念で手に入れた物って、愛着がすごいし、生活を本当の意味で豊かにしてくれたと思います。こんな趣味に興味があるけど、予算もアレだし人目がなぁ……なんて悩んでいる貴方。後先考えず手に入れてみましょう。そして楽しむのが大吉です。新緑の週末に風を切ってツーリングを堪能しながら、そう私は結論付けたのでした。~
【写真:手作りステッカーの意味は?/ユニークなフロントショックと水平対向エンジン/春仕様/秋仕様/磐梯山と愛車:ご本人お気に入りの写真】