「浅層地中熱利用システムを全国へ!」
~日本大学校友会宮城支部総会での講演~
現在、工学部で開発が進められている「浅層地中熱利用」について工学部機械工学科の小熊正人先生が、3月の工科系校友会山形支部での講演に次いで、仙台で開催された日本大学校友会宮城支部総会でも講演され、その模様を御寄稿いただきました。
~去る7月25日に仙台で開催された日本大学校友会宮城支部総会に招待され、その席にて、現在、工学部で開発が進められている「浅層地中熱利用」の御紹介をさせていただきました。この講演は、工科校友会宮城支部員でもあり、自宅に当該システムを導入していただいた伊藤健登さんの御尽力により実現したものです。
当日は、加藤康司先生と機械工学科柿崎隆夫先生、小職をはじめ5名で参加させていただきました。今回の宮城支部での参加者は約80名で、校友会本部役員や昭和30年卒業OBの方々も参加され、大変、盛会でした。
工学部では、新築向け住宅を対象に、基礎杭として利用される中空鋼管を利用して地中から採熱する高効率の空調システム(浅部地中熱利用)を開発してまいりました。私どもの研究室(再生可能エネルギーシステム研究室)では、政府機関の御支援をいただきながら、さらにこの技術を発展させ、既築住宅にも導入が可能であり、地下水や温排水利用も可能な「事業向けシステム」を開発しました。当研究室ではこのシステムを、「浅部地中熱利用」を発展させたシステムとして位置付け、これを「浅層地中熱利用システム」と称し、多くの企業の参画を得て、事業実施団体である「浅層地中熱利用事業組合」も立ち上げました。また普及拡大のために東北経済産業局のご支援をいただけることになりました。
私どもは、この「浅層地中熱利用システム」を全国で普及展開させたいと考えており、まずは校友会の皆様に御紹介し、会員の皆様に関心を持っていただく機会となればと考えて講演させていただきました。当日は、簡単にシステムの紹介と事業化に向けた動きを御紹介させていただき、多くの方々と名刺交換をさせていただきました。その際、より詳細な技術的な御質問や、システムの価格、さらに事業の進め方などに関してご説明や意見交換をさせていただくなど、有意義な場になったと思います。
今後もこのような機会がございましたら、各地の校友会様を訪問させていただき、工学部発の技術を全国各地に展開していきたいと考えていますので、是非お問い合わせください、御説明に参上いたしますのでよろしくお願いします。~
◯ホームページ:
http://www.mech.ce.nihon-u.ac.jp/~oguma/index.html
◯フェイスブック:
https://www.facebook.com/日本大学工学部-再生可能エネルギーシステム研究室-365801330194594/?ref=bookmarks
■猪苗代湖南西の湖南町赤津(旧郡山市立赤津小学校)の廃校を利用し、全国レベルの産官学による"浅部地中熱利用の継続的事業化"を進めています。