白河の関を初めて越えた「日本冷凍空調学会年次大会」
右から、実行委員会顧問:廣瀬宏一先生(岩手大学・教授)、日本冷凍空調学会代表理事・会長:香川澄先生(防衛大学・教授)、工学部長:出村克宣先生(日本大学・教授)、実行委員会委員長:佐々木直栄(日本大学・教授)、於:日本大学工学部50周年記念会館1階学生食堂
公益社団法人日本冷凍空調学会の2018年度年次大会が工学部を会場に開催されました。今回の実行委員会委員長を担当されました機械工学科の佐々木直栄先生に郡山開催の模様と意義を語っていただきました。
~2018年9月4日から7日までの4日間にわたり、日本大学工学部70号館(5・6階講義室)を主会場として、公益社団法人日本冷凍空調学会の2018年度年次大会が開催されました(参加登録者数:555名、講演数:209件)。日本冷凍空調学会は、その前身である日本冷凍協会の設立(1925年;大正14年)より数えて93周年を迎える歴史ある学会であり、冷凍・空調機械技術と、食品、エネルギー、環境問題などの周辺技術に関する振興を目指して活動しています。
1972年にスタートを切った本学会の年次大会は今回で47回目を迎えますが、白河の関を越えて東北地方で初めて開催される記念すべき大会となりました。東北地方で初めて開催される各学会の年次大会といえば仙台開催が相場ですが、郡山市商工会議所(郡山コンベンションビューロー)の万全のバックアップ体制の御陰で、多くの参加者の皆さんから好評をいただきました。関係者の皆様に深く感謝申し上げます。
学術講演以外の年次大会企画について以下に簡単にご紹介いたします。
(1)震災からの復興途上にある郡山および日本大学工学部を全国にPRする目的で、「ロハスの家」および「東京電力福島第一原子力発電所」の見学会を初日(4日)に実施しました(参加者数:24名)。
(2)5日には、第46回冷凍技士研修会として、本学生体機能工学研究室(片岡研)およびサステナブルエネルギー研究室(佐々木・田中研)の見学会を実施しました(参加者数:15名)。
(3)6日には、70号館1階の五十嵐ホールにおいて、株式会社栄楽館ホテル華の湯(郡山市)取締役常務・総支配人の菅野豊臣様による一般講演「旅館は人をつなぐ」および笹の川酒造株式会社(郡山市)代表取締役社長の山口哲蔵様による特別講演「最近の酒類の動向とその製造における温度管理」が行われました。
(4)同日夜に50周年記念館1階学生食堂で行われた懇親会は、本学会初の試みで、参加費無料で開催されました(参加者数:210名)。
(5)最終日(7日)には、本学で例年開催されている日本機械学会主催の新☆エネルギーコンテスト(第11回)を、日本冷凍空調学会の共催を得て、70号館7階で開催しました(参加者数:79名、応募数:23件、贈賞数:11件)。
これらの企画を無事遂行できたのも関係者の皆様のご協力があればこそのことであります。改めて心から感謝いたします。数年前から着々と準備を進めてきた本年次大会の実行委員長の大役を終え、しばらくは放心状態でしたが、またどこかの学会からお誘いがあれば、全国大会だろうが、国際会議だろうが引き受けてやろうという野望が沸々と湧き上がってくる今日この頃です。~
【写真:日本機械学会第11回新☆エネルギーコンテスト参加者集合写真(於:日本大学工学部70号館7階7074教室)】