『故郷での起業』
故郷福島で同期生と会社を立ち上げ、母校とも連携し、研究に励む諸根さんに思いをお聞きしました。
校友の皆様におかれましては益々ご健勝、ご活躍のこととお慶び申し上げます。この度は校友会Webサイトに掲載の機会をいただきまして、心より御礼申し上げます。
私は工学部を卒業後、福島県外に就職いたしました。しかし地元福島の復興と発展に貢献したいとの思いから、昨年に福島へ戻り、大学時代の同期生とともに「株式会社エムケー技研」を設立いたしました。起業してから今日まで、工学部の先生方や校友の皆様のお陰で事業を進めることができ、母校の有難みを強く実感しています。
さて、弊社の主要事業は大学や中小企業を対象とした研究開発支援事業です。大学生時代にロボットを用いた生活支援システムを研究した経験を活かし、特にロボティクス・メカトロニクス分野の研究開発を受託しています。卒業後に就職した企業ではリチウムイオン電池の設計を行っていましたのでメカ、エレキ、ソフト全般の知見があることが強みです。
昨年度は工学部と共同で、湖沼の水質を調査するシステムの研究開発を進めました。このシステムは太陽電池で駆動する複数のロボットブイを湖沼に浮かべ、湖沼全域の水質を継続的に計測するものです。ブイに搭載したGPSセンサによる位置情報と水温センサ、濁度センサ等の情報を組合せることで、湖沼の各地点の水の流れや水質を調べます。昨年10月に猪苗代湖にて実験を行い、GPS情報に基づいて流れの方向を推定できることが確認できました。この他にドローンを用いた橋梁点検の要素技術、研究開発を進めているところです。
最後になりますが、弊社では今後も研究開発支援を積極的に行って参ります。校友の皆様におかれましては「研究開発をしたいが自社に人材がいない」、「どう手を付けていけばいいか分からない」等、研究開発でお困りの際は気軽にお問合せください。先輩方と一緒にお仕事をさせていただければ幸甚に存じます。
■ホームページ: http://mk-rd.co.jp ■Eメール:masahito.morone@mk-rd.co.jp