ゴムの可能性を追求し、「弾性無限」に挑戦します
~お客様に喜んでいただける特徴あるモノづくり~
新時代の校友企業/株式会社朝日ラバー
ホームページに記載の役員の方々のプロフィールに日本大学の文字が多く並ぶ株式会社朝日ラバー[取締役会長 横山林吉さん:工化24回、代表取締役社長 渡邉陽一郎さん:工化37回、取締役 田崎益次さん:工化34回、取締役 滝田充さん:生産工学部卒、取締役(監査等委員) 髙木和久さん:工化31回]管理部門の田崎益次さんは、コロナ禍で製品のPRイベントが中止になり苦慮されているとのこと、現在一押しの製品“ASA COLOR”についてご寄稿いただきました。ありがとうございました。
~株式会社朝日ラバーは1970年に設立し、多くの皆様に支えて頂き、お陰様で2020年に創立50周年を迎えることができました。心より感謝申し上げます。
創業者は工業化学科3回:昭和31年卒の故 伊藤巖です。今年、古関裕而がモデルになっている某TV番組がありますが、福島三羽烏(ふくしまさんばがらす)の一人である伊藤久男を叔父に持ちます。番組を見るたびに創業者のモットーであった「品質第一、お客様第一」との叱咤激励のエールを感じています。
創業当時より工業化学科(現生命応用化学科)の後藤尚名誉教授をはじめ先生各位、校友の皆様には大変お世話になっております。改めて感謝申し上げます。「弾性無限」への挑戦を掲げて、自動車分野、医療分野、情報通信分野、スポーツ分野へのゴム部品の製造販売を行い、すべての製品がお客様に喜んでいただけるよう特徴あるモノづくりを心掛けています。その中からシリコーンゴム製カラーキャップ“ASA COLOR”(アサ・カラー)をご紹介させて頂きます。
【写真1】ASA COLORは、自動車の計器類やボタンスイッチ類を光らせる小型電球に被覆するカラーキャップ【写真2】として開発され44年が経ちます。2002年からは青色LEDを光源とした“ASA COLOR LED”の生産を開始し、月産数千万個を販売させて頂いています。
【写真3、4】お客様からご要望があったとは言え製品が黒色や白色ばかりの時代にゴムで色調をコントロールしようという試みはまさに“挑戦”でした。意識を変えること、色調を数値で管理(色合わせ、品質保証)【図1】することから始まり、現在は、光半導体である青色LEDを扱える技術と生産環境を確立しました。【写真5、6】色調管理技術は進化しながらも原点であるお客様の感性を大事にしています。「自動車は人間が乗る、人が見て美しく統一感のある車内にしたい、安全性を高めたい」数値では表せないデザイナーの思いをASA COLOR は具現化します。これが今でも“色合わせなら朝日ラバー”とお客様にご支持を頂いている技術です。“お客様の期待に応えたい”この思いで挑戦を続ける一人一人の社員もまた、我社の強みです。
最後になりますが、このような機会を頂きましたことを感謝申し上げるとともに、新型コロナウイルスと闘っている医療従事者はじめ皆様方に朝日ラバー全員からエールを送らせていただきます。~
■https://www.asahi-rubber.co.jp/
●第16回医療機器設計・製造に関するオンライン展示情報展「メディカルクリエーションふくしま2020WEB」10月16日・17日(オンライン)開催の梱包・パッケージング部門に出展します。https://fmdipa.jp/mcf/
●第9回ふくしま再生可能エネルギー産業フェア「リーフふくしま2020」10月28日・29日(郡山市ビッグパレットふくしま)開催の風力発電コーナーに出展します。https://www.reif-fukushima.jp/
【写真1】小型電球用カラーキャップASA COLOR
【写真2】 ASA COLORの使用例
【写真3】青色LEDにキャップを被せ波長を変換する(ASA COLOR LED)
【写真4】テーピング状態のASA COLOR LED
【図1】CIE色度座標数値での色調管理(白枠内が色合わせ可能範囲)
【写真5】ASA COLORを開発・生産する白河工場
【写真6】半導体を取り扱う白河工場内クリーンルームでの生産の様子