第9回ロハスの工学シンポジウム 『日本大学工学部 キャンパス強靭化プロジェクト報告会~未曽有の大水害からキャンパスと その周辺地域を守るには?~』傍聴報告
※写真右から コーディネーター/岩城一郎工学研究所長
コメンテーター/品川市長、長林久夫日本大学名誉教授、朝岡良浩土木工学科准教授、金山進土木工学科教授、森山修治建築学科教授、中村和樹情報工学科准教授、福島陽介国土交通省東北地方整備局福島河川国道事務所事務所長、池田剛郡山市河川課課長 (※高橋迪夫日本大学名誉教授は都合により欠席)
2019年10月に発生した台風19号により、東日本一帯は記録的豪雨に見舞われました。日本大学工学部も、近くを流れる阿武隈川や徳定川などが氾濫し、キャンパス内にある多くの施設が被災すると共に、在学生約1000人の住居が浸水するなどの被害を受けました。本来、この種の災害に対して最も安全・安心であるべき大学キャンパス及びその周辺が被災したことは看過できず、再来する恐れのある同規模の水害に対し、早期に対策を講じる必要があります。
そこで、日本大学工学部では同年10月30日に「キャンパス強靭化プロジェクト」を立ち上げ、被害の現象把握やメカニズムの解明、学生の避難行動パターンの調査、およびキャンパス内に避難所を設置する具体策などについて研究を進めてまいりました。以上の背景から、本シンポジウムでは被災から1年経ったことを受け、これまでの研究成果を市民や学生の皆様に広く報告させていただく機会を設けることといたしました。
※パンフレットより抜粋
■プログラム
- ◇挨拶/日本大学工学部長 根本修克
- ◇郡山市長 品川萬里
- ◇全体概要/説明工学研究所長 岩城一郎
- ◇浸水被害メカニズムの解明に資する情報基盤の構築/情報工学科准教授 中村和樹
- ◇浸水被害メカニズムの解明 土木工学科教授 金山進 同研究室学生
- ◇70号館(避難所)及びキャンパス内施設の強靭化建築学科 教授 森山修治 同研究室学生
- ◇阿武隈川の河川整備状況及び郡山市洪水ハザードマップ 国土交通省東北地方整備局福島河川国道事務所 事務所長 福島陽介 郡山市河川課 課長 池田剛
- ◇休 憩
- ◇ディスカッション コーディネーター:岩城一郎 コメンテーター:品川市長を含む前掲の登壇者、長林久夫日本大学名誉 教授、土木工学科朝岡良浩准教授 他
- ◇閉会
10月17日(13:00~16:00)、50周年記念館3階大講堂にて第9回ロハスの工学シンポジウム『日本大学工学部 キャンパス強靭化プロジェクト報告会~未曽有の大水害からキャンパスとその周辺地域を守るには?~』が、講演・ディスカッションの2部構成で、新型コロナウイルス対策の会場とWebにて開催されました。
講演の部では、学内外の講師(学生)の方々が担当専門分野・担当職務の立場から講演されました。品川郡山市長も、今回のプロジェクトは阿武隈川沿いの自治体にとって特に大変有意義なプロジェクトであり、この成果を、市でも活かしたいとのことでした。
事務局記
主催:日本大学工学部工学研究所(校友会も後援)