最新技術による「エビスサーキット」土砂災害の復旧支援
~先輩にかけられた恩はその分後輩に返す~
本部リポート:新時代の校友企業
山北調査設計株式会社(郡山市)の代表取締役である林さんは、車が大好きで愛車NSXでサーキット走行もこなします。地震被害で困っていたサーキットの代表が工学部の後輩であることを知り、復旧支援を申し出て、先輩の教えを実行しました。心温まる行為に敬意を表したいと思います。
~2021年2月13日23時08分頃に発生した福島県沖地震は震度6強を記録し、県内各地に災害の爪痕を残しました。全国放送でのニュースを見た方も多いと思いますが、福島県二本松市にあるクルマの遊園地「エビスサーキット」においても、最も大きな収益源である西コースが土砂崩れにより、コースの約半分が崩落土砂で埋り、更には管理事務所・緊急車両や管理車両も崩落土砂に押しつぶされる等の大きな被災を受けていました。私自身もクルマが趣味でエビスサーキットを愛用していたこともあり、直ぐに連絡を取るも、サーキットの土地は通常の行政管理地域では無く、民間の土地であることから、災害復旧費は行政に委ねることが出来ずに自力での復旧を余儀なくされていました。
そこで弊社の技術である“ドローンによる三次元測量・流出土砂量の算出・復旧方針と復旧計画”について協力を申し出たところ、即時の依頼を頂きました。それまでエビスサーキットにはメディアや学会が現地確認および取材には来たものの、彼らは誰一人としてサーキットの復旧に親身に寄り添って協力してくれる者は居なかったという状況でした。話を聞くと、サーキットの代表:熊久保氏は日本大学工学部の後輩であり実家の都合から中退を余儀なくされていたこともわかってきました。ならば尚の事、日大の先輩として最後まで親身に寄り添った協力体制をしなければと思い、前術の調査・測量・設計の全ての行為については仕事ではなくボランティアとして実施することを決め、社員を説得し現地に向かわせました。
ドローンによる調査・計測の結果、崩落した土砂量は後の7月に静岡県熱海市で発生し多くの死傷者を出した土石流災害の約半分程の土砂量であったことから如何に大きな土砂崩れであったかが明らかとなりました。
https://youtu.be/ugeZBbA2lTU (前記リンクからドローンによる360°映像が見れます。またはyoutubeからエビスサーキットの現状で検索願います) 私自身も日大学生時代から現在まで日大卒の先輩方には大変お世話になり、こんな教えを受けてきました「先輩にかけられた恩はその分後輩に返してやれ!」先輩方の教えを現実に実行することが出来、少しは恩が返せただろうか?
最後に、自分自身が日大の卒業生であったことに感謝と誇りを感じ、これからの会社経営にも活かしたいと考えるきっかけになった出来事でありました。こんな会社で一緒に人生を歩みたい学生はいつでも会社に見学に来てね。~
【写真:会社全景/会社紹介QRコード/大切な愛車】