SDGsは世代を超える
~猪苗代湖の水質改善を恩師中村玄正先生と共に~
新時代の校友企業:山北調査設計株式会社
今年1月に創業51周年を迎えた山北調査設計株式会社の代表取締役を務める林英幸さんは、「NPO法人輝く猪苗代湖をつくる県民会議」で中村玄正理事長(日本大学名誉教授)のもと、監事として、長年活動に参加されています。多くの校友の皆さんも参加されているようです。昨年秋にも行われた水草清掃作業の模様をご寄稿いただきました。ありがとうございました。
~SDGs(持続可能な開発目標)は全世界で推進されていることはご存じの方も多いと思います。
昨年度に福島県版SDGsが改定され、福島県の中心に位置する猪苗代湖の水質改善目標もその一つとして追加明記されました。そんな中NPO輝く猪苗代湖をつくる県民会議が主催する猪苗代湖漂着水草回収事業に参加してまいりました。当該法人は元日本大学工学部教授(現日本大学名誉教授)である、中村玄正先生が理事長を務める団体ですが、実は私自身も学生時代に学んだ恩師でもあります。
この猪苗代湖漂着水草回収事業は平成21年度から開始され毎年10月~11月の土曜日・日曜日に開催されており、申し込みをすれば一般の県民ならばどなたでも無料で参加可能で、現在までの累計参加人数は2万人にもなる歴史ある事業であります。今回は弊社に昨年4月から入社した日大工学部卒の新入社員宮地雄斗君(土木70回)と一緒に参加出来たこと、SDGsの活動を通して日大工学部卒の皆様が顔を合わせることが出来る機会となったことを非常にうれしく思い、特別な回となったことから筆を執らせていただきました。
本来世代の違う弊社の新入社員と理事長である中村玄正先生は孫ほど違う年齢差も関係なく、私自身も含め世代という括りにとらわれず猪苗代湖の水質の悪化の経緯や現在の活動の目的を熱心に学び、行動に移すことでSDGsを通した異世代間交流が行えました。また日大工学部のOB様が多数集まり、OB会を兼ねた漂着水草回収に参加している皆様もいらっしゃいました。
世を騒がせるコロナ禍の中においても三密を回避することが出来ますし、漂着水草の回収という同じ目的を共有し合えるからこその環境活動ボランティアを通して、世代を超えた交流ができることをもっと沢山の人に知っていただき更に多くの方々にも参加して頂きたいものです。SDGsという世界共通の目標であることから、性別・年齢・国籍・宗教等の差異に関係なく活動でき、今回の環境活動に限らず17の目標において世代を超えた活動や交流のきっかけとなり得ることを実感しました。~
【写真:水草の清掃作業の様子(2022年10月2日)】