ゴムの可能性を追求し『弾性無限』に挑戦します
~郡山地域テクノポリスものづくりインキュベーションセンターに入居しました~
新時代の校友企業 株式会社朝日ラバー
ホームページに記載の役員の方々のプロフィールに日本大学の文字が多く並び、多くの校友も在籍される株式会社朝日ラバー(代表取締役社長 渡邉陽一郎さん:工化37回)で執行役員 事業・技術担当を務められる大槻尚文さんは、化学科同窓会にも出席されるなど、母校と校友との繋がりを大切に考えておられます。今春の郡山地域テクノポリスものづくりインキュベーションセンターへの入居、誠におめでとうございます。今回、年々多岐に広がる製品分野を有する朝日ラバーさんの目指すものについて御寄稿いただき、御礼申し上げます。これからの母校との製品開発にも期待しています。
~この度は株式会社朝日ラバーのR&D子会社である株式会社朝日FR研究所がインキュベーションセンターへ入居することができ、心より感謝申し上げます。
朝日ラバーは1970年に設立し、本年度は第55期となります。創業者は工業化学科3回卒の故 伊藤巖で、現代表取締役の渡邉陽一郎は工業化学科37回卒です。他にも多くの卒業生が当社で活躍しており、ゴムが有する無限の可能性を活かし、笑顔あふれる社会に貢献することを信念に日々励んでおります。
朝日FR研究所では、新規素材の開発や既存素材を求められるニーズに合わせて改良を行い、朝日ラバーをさらに発展させるための開発部門という位置づけです。同センター内では医療機器へのコーティングや表面改質技術の研究開発を進めています。
朝日ラバーは医療・ライフサイエンス事業への取組みから35年が経ち、世界の医療現場と患者のQuality of Lifeの向上に貢献してくことをテーマに活動しております。そして今年は医療販売会社を新たに設立する事も決定しており、本事業を第二の柱へ成長させるべく取り組んでおります。
現在、重点事業分野を「光学事業」、「医療・ライフサイエンス事業」、「機能事業」、「通信事業」の4つとし、事業展開を進めるうえで、独自の競争力の源泉となるコア技術である「色と光のコントロール技術」「素材変性技術」「表面改質およびマイクロ加工技術」に、それぞれの事業分野に成長のキーワードとなる視点を加えて、ゴムが有する無限の可能性をさらに進化させています。光学事業は、当社ブランド製品であるASA COLOR LEDを主軸としてASA COLOR、LENSや白色インキといった光の特性を追求した製品を開発し、医療・ライフサイエンス事業は、回路製品や注射器に使用されるシリンジガスケットを中心に、昨今では手技シミュレータ関連にも力を入れております。機能事業は自動車用スイッチ製品や、卓球用ラバーといったスポーツ用製品、更には風力発電事業関連など、分野も多岐にわたります。通信事業はRFIDタグを主に、自社製品開発にも注力しており、事業全体の更なる発展、成長に向け、邁進してまいります。
最後になりますが、この度このような機会を頂けました事に感謝を申し上げますと共に、是非日大工学部の学生から、新たに仲間入りしてくれることを願っております。~
【写真:朝日ラバー各種製品/郡山地域テクノポリスものづくりインキュベーションセンター】