日本大学工学部写真部「第68回学外写真展」を終えて ~テーマ/静寂~
本部リポート 学生の活躍
日本大学工学部写真部(顧問:高木秀有先生・第73代白石澪莉部長ら部員30名) 第68回学外写真展が郡山駅前のビッグアイ6Fにて2月20日~23日、「靜寂」をテーマに開催されました。技術顧問の中村邦夫さん、伊藤進哉さんの作品と共に、約50点が展示されました。会場受付では毎回、プログラムと共に作品へのアンケート用紙が渡され、来場者の分析や作品への声を聴き、作品・活動に活かすことも忘れていません。最終日には中村・伊藤技術顧問が来場され、各作品について部員の方々と意見交換をされました。部員の皆さんそれぞれの視点と感覚で撮られた作品を楽しませていただきました。当日ご対応いただいた次期部長の石塚智也さんに写真への思いを寄稿いただきました。ありがとうございました。 ※写真部の皆さんには校友会報(表紙・裏表紙)へのキャンパス写真を、本年も提供いただいています。重ねて御礼申し上げます。
事務局記
日本大学工学部写真部2年の石塚智也です。先日、2月20日から23日にかけて学外写真展を開催しました。会場へ足を運んでくださった皆様、ありがとうございました。楽しんでいただけたなら幸いです。本写真展では「静寂」というテーマを掲げ、部員各々の解釈で静寂を表現しておりました。それに重ね、展示方法も昨年度より大幅に変更し、テーマ写真をじっくり眺めていただけるよう個室のような空間を設計しました。創案してくださった先輩方に感謝いたします。
私自身、カメラに触れたのは中学時代からでした。修学旅行のときに初めて買ってもらったコンパクトデジタルカメラで友人たちを撮り、思い出を残すことの楽しさを知りました。はじめは構図やピントの合わせ方など何も分からない状態で撮っていました。しかし中学と高校、そして大学での多くのカメラ仲間に出会うことで知識を補完し、今回の学外写真展へと結びつけることができました。
私が写真を撮る際に意識していることは、写真の中に写るものや人物が私にとってどのような関係であるのかを考えることです。ただ何も考えずに撮影すると、無骨で凡庸な写真が生まれることが多々ありました。写真を作品として作るとき、どのようにして自分の思いやメッセージ性を落とし込むことができるのだろうかと思案し、最終的には相手の行為や心情を自分なりに解釈しながら撮影することにしました。本写真展ではそのように意識して撮った写真を厳選し、製作しました。
最近はスマホのカメラ機能やアプリの編集機能の向上により、写真を撮る敷居が年々低くなっています。また、AI技術の向上により、高画質で多彩な写真を誰でも製作できるようになりました。本来写真というのは自分の目で見たものをそのまま画像として表現できる良さを持つため、自分に正直でいられる人ほど良い写真を撮ることができます。写真の楽しさというのは編集技術やAIに頼らず、自分自身と向き合うことから始められるのです。この楽しさを新入部員たちにも共有できるよう、一人ひとりに写ルンです等の小型フィルムカメラの提供やカメラ講習会、そして現像会などの様々なイベントを考案しております。また、これまでの写真部の主な活動も残しつつ、多くの人々に写真を撮ることの面白さを伝えられるよう努力する所存です。
【写真:石塚次期部長作品「Reflection Eternal」/会場の様子/写真部集合/校友会報第88号裏表紙(桜越しの70号館)/校友会報第88号表紙(ロハスの森ホール)】